期中の資金活動による資金成果高と在り高増減額、及び経常利益高は、途中の計算に誤りが無ければ、必ず等しい数値になります。
計算の出発点がB/S・P/Lであるため、三者は必ず等しくなります。
★ 経営の実態把握と成果の判定
| ● 経常利益高 | 197(百万) |
| ● 資金成果 | △40(百万) |
| ● 正味在り高増減 | △237(百万) |
| ● 外部金融増減高 | 237(百万) |
は、それぞれ独立した意味を持ちますが、その相関性を考察していくと、今まで見えなかった問題点を発見することができます。中堅企業として業界からその経営手法を毎年のように評価されてきたモデル企業ですが、今期の経営成果を見てみると、資金成果の△40(百万)が示すように、経常利益の197(百万)は実体の無い架空の利益でした。まさに"勘定足りて銭足らず"の状態であったのです。経営の本質が明らかとなります。
その原因は正味在り高増減額の△237(百万)が説明してくれます。売上高117%の伸びは一体何を意味していたのでしょうか?
営業在り高資金管理ゾーンから読み取れるように、筆者は営業損益活動管理と経営資金管理の間に、何がしかの戦略的な制御がなされたとは思えません。環境変化の激しい今日に在って、まさに成り行き任せの経営体質であるといわざるを得ないでしょう。
トリオバランス経営診断の中核は、営業在り高資金の管理にあります。しかし財務管理でいうところの経営資金の流れ方を検証するのがその目的ではありません。経営資金がこのようにしか動かなかった。それはなぜなのか?経営数値の裏側にある人間共同の真贋を問うところにその狙いがあるのです。
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